行事のあり方もアップデート
今月の写真は節分を楽しむこども達の様子から選びました。私の幼少期とは違い、現在では5歳以下の子どもが未調理の大豆を食すると窒息の危険があるということで、保育施設内で豆まきをすることは禁止されています。いずれ節分はマイナーな行事となるかも知れません。
さて写真に目を戻しますと、子ども達はかわいい鬼に扮しています。しかし、そもそもの節分は病魔など避けたい事柄のメタファーとして鬼がおり、豆で邪を追い払うという行事です。子どもが鬼になるのは本末転倒な気がしますよね。桃太郎などの昔話に登場する鬼は、日本に船の難破などで流れ着き、山に住み着いて山賊になった異国人であるという説があります。当園の鬼は、『病魔などの邪』ではなく『異文化』のメタファーです。自分と異なるものを恐れ遠ざけるのではなく、違いを受け入れ、友達になる。そんな行事として捉えています。子ども達の心に、他者を受け入れる勇気が芽生える日になってくれたら嬉しいです。