その子らしく、
ともに楽しみ、
育ちあう日々を
すべての
子どもたちへ
保育目標として理想をもとに定められた子どもの姿は、一見望ましいようですが、その理想は、もともと子どもがもっている可能性のひとつに過ぎません。
用意された理想に向けて行われてしまう保育は、「べき」という決めつけを生んでしまいます。それによって子どもたちを追いつめることさえあります。
にじの会では、生まれもった個性は一人ひとり違うこと、望ましい姿もそれぞれ違うはずという考えに基づいて保育をしています。
子どもたちの可能性を見つけ個性を伸ばすには、その子らしさが何かを知る必要があります。それは、はじめから決まっているものでもなく、その子を見ればすぐにわかるものでもありません。きっとその子らしさとは、日々を楽みながら周りの大人やお友だちとの関わりの中で育まれるものではないでしょうか。
保育者やご家族の日々の温かい言葉がけ、見守りによって子どもたちは安心して過ごすことができます。「子どもたちは笑顔で過ごせているかな? 」「その子の好きなこと、得意なことを見つけてあげたい。」そんな思いをもって子どもたちと関わり、その子に合った居場所を作ってあげたいのです。
子どもを決めつけた理想像に近づけるのではなく、個性に寄り添ってその子自身の可能性を自然な形で見つけてあげるお手伝いをすること。すべての子どもたちが、その子らしく、お友だちや先生たちと共に日々を楽しみ一緒に育ち合うこと。これが私たち、にじの会の保育の目標です。