一人のために
希望を与えよ
保育の仕事とは「 」である。この空白を埋める言葉はたくさんあると思いますが、にじの会では、大きく捉えると私たちの仕事は「社会を変えられる仕事」だと考えています。保育という仕事はその子の育ちにおいて人生のなかで一番大事なかけがえのない時期に携わることができる素晴らしい仕事です。
にじの会は、法人創設以来、詩人 安積得也の「明日」という詩を引用し、この思いを引き継いで歴史をつくってきました。
『はきだめに えんどう豆咲き
泥池から
蓮の花が育つ
人皆に 美しい種あり 明日何が咲くか』
この詩は「一人のために」という詩集の「明日」という名の詩です。
この詩を子育てにあてはめれば
『一人ひとりの個性、多様性に向き合いなさい。子どもたちは、それぞれ美しい花を咲かせことができる「育つ力」をもっているものです。』
という意味をもっていることでしょう。
ひとつひとつの種は同じように見えても必ず違いがあります。ひとつとて同じものはありません。その違いを受け入れながら丁寧にその種たちが咲く力をつけるまで見守り、育てること、それはまさに私たちの保育の仕事そのものではないでしょうか。その花たちが美しく咲いた頃、社会は変わるかもしれません。
明日という未来を生きる子どもたちは「希望」です。にじの会の職員は、「一人のために希望を与えよ」という理念のとおり、一人ひとりに向き合い子どもたちに希望を与えるという思いをもって仕事に取り組んでいます。日々の見守り、温かい眼差し、子どもとの関わりがいつか子どもたち、そして社会にも大きな花を咲かせることを願っています。